事例No.031断熱工事について
デザイン
人が快適に生活するために重要な断熱工事ですが、多くの種類があるためまとめてみました。(2020年5月25日作成)
断熱材の種類と特徴、そして熱の伝わりやすさ比較します。
熱の伝わりやすさは熱伝導率で表すことができ、数値が小さいほど優れています。
ちなみに空気の熱伝導率は、0.026W/(m・K)です。
【無機質繊維】
●グラスウール 普及していて安価 湿気に弱い 熱伝導率:0.03~0.05W/(m・K)
●ロックウール 不燃性があり撥水性が高い 湿気に弱い 熱伝導率:0.03~0.05W/(m・K)
【木質繊維】
●セルロースファイバー 木質素材で防露と防音効果がある 価格が高い 熱伝導率:0.04W/(m・K)
【天然素材】
●羊毛 防虫と調湿力に優れている 価格が高い 熱伝導率:0.04~0.05W/(m・K)
【発砲プラスチック】
●ポリスチレンフォーム 結露に強く施工しやすい 熱に弱い 熱伝導率:0.02~0.04W/(m・K)
●硬質ウレタンフォーム 断熱性に優れている 高価で燃えた場合有毒ガスが発生する 熱伝導率:0.02~0.04W/(m・K)
●フェノールフォーム 耐久性と断熱性が高い 価格がかなり高い 熱伝導率:0.02~0.03W/(m・K)
まとめ
空気には優れた断熱性能があります。それと同等の熱の伝わり難さがある物は、発砲プラスチック系断熱材のようです。
以前、この優れた空気の断熱性能を利用できないかと考えたことがありました。
その断熱性能を活用するために必要な事としては、「空気の対流を起こさない事」「空気内に湿気が流入しない事」など、工場でつくる魔法瓶水筒にはできても住宅には難しいようです。
以上のことから、外壁内と屋根裏には湿気を流入させず、流入しても素早く排出する仕組みが大切であり、結露が発生するような隙間をつくらず断熱材を施工する事が重要であると考えられます。
2020年5月25日作成のため、今後新しい情報があれば更新します。