事例No.019縁側を住まいに取り込む
デザイン
以前ブログで紹介した縁側を住まいにどのような良い影響があるか考えてみたいと思います。
縁側は住宅の南側に設けて夏の暑い日差しを室内に入れないためと、外部と内部の緩衝帯としての役割を果たしています。
敷地に縁側や庭を配置できる余裕があればよいですが、都心の住宅にそのような空間があることは少ないと思います。
そこで一つご提案があります。
住宅の外壁の外側に家を囲うような壁を設け、その中間地帯を縁側のように使用する方法です。
これであれば壁によって外からの視線を適度に遮りながら、中間地帯を室内の延長として使う事もできます。
またこの空間の良い点として、屋根を架けなければ建蔽率や容積率に含める必要が無いため、その敷地が持っている住宅の機能を最大限発揮できます。
それ以外にも、外壁に設ける建具の自由度を高める事ができるなど、設置に対して注意する点はありますが、検討する価値は十分あると思います。