不動産リノベーション
リノベーションという言葉をご存知ですか?
リフォームという言葉は、老朽化した状態や壊れているもの、汚れている状態をもとに戻す原状回復の意味合いがあります。
それに比べてリノベーションは、いまの状態を新築時よりも向上させ、価値を高める事をいいます。
これら以外に、従来の用途から別の用途に変更するコンバージョンなど、既存の建物を活かす動きが多くなってきています。
そこで、「不動産リノベーションの企画術」という本の内容を少しご紹介したいと思います。
まず面白い考えだなと感じたのが、新築よりリノベーションの方が自由度が高いという言葉です。
新築の場合は、その土地の価格に建築費用が必要になるため、採算から用途が決まり利用する人もほぼ決まってしまいます。
しかし、リノベーションの場合はすでにそこに建っているため、内部の改修費用で利用できるため、費用面から考えると自由度が高いという事です。
そこには、街は様々な人が住むことで魅力的な面白い街並みになるともありました。
今後さらに空室率が上がっていく事が予想されているため、古い建物をいろいろな人が住めるようにする事は大切なことだと思います。
次に興味を引かれたのが、古さには希少価値があるという事です。
築年数が古い物件は老朽化していると思いますが、現在では使用されていない建材や構造など、意外な魅力が隠れていることが多く、それを発見すれば利用価値があります。
レトロなタイルや真鍮のドアノブ、古材を剥き出しにした梁など、現在では作れない物には心惹かれます。
最後は本の題名にも入っている不動産についてです。
その建物の立地条件をしっかり把握して、最大限に活かせるように企画する事が重要との事です。
具体例として、倉庫として使用していた物件の活用方法がありました。
近隣に商店街があり、銭湯もあることからクリエイティブな仕事をしている人に住んでもらえるような内装にリノベーションする内容でした。
倉庫ですので、隙間風があったり不便なことはありそうですが、大空間を一人で自由に利用できるのは魅力的ですね。
リノベーションで何でも出来そうな印象がありますが、法律や規則など、その地域により出来ない事も存在するので注意が必要です。